西伊豆シーカヤック  2006.08.14

集合・講習/午前中の練習/午後のツーリング・スノーケリング/帰港





★集合と講習★
 ご無沙汰しております。一年ぶりの更新となります。帰郷ついでに西伊豆のシーカヤックツアーに参加してきました。参加したのは西伊豆コースタルカヤックのプログラムです。下田や南伊豆にもシーカヤックスクールがあったようですが、西伊豆の方が静かで海岸線も複雑かなぁと思い、参加しました。シーカヤックプログラムにはいくつかの種類があるのですが、シーカヤックは初めてということで、初心者向けの「イントロ」に参加してきました。お盆ということで、定員15名に対し、満席でした。3回目のリピーターもいたみたいで、人気のプログラムのようです。他にも1DAYツーリングやキャンプ等のプログラムがあるようです。
コースタルカヤック




 ショップの場所は商店街の中にあるので、ちょっとわかりにくいですがホームページにある地図を印刷していけば大丈夫でしょう。駐車場はショップに行くと、近くの立体駐車場を案内されます。1日で500円でしたので、海の近くの割にはリーズナブルでした。ショップでは、手続き、着替えをします。水着を着ていったので、使いませんでしたが、更衣室はあるようです。海に持っていく物は、遊び道具と食べ物で、着替え・貴重品・濡れては困るもの(携帯、キー等)はショップに置いておきます。大丈夫だとは思いますが、ロッカーがあるわけではないので、貴重品が心配な人はあまり持っていかないほうがいいかもしれません。ただし、イントロ講習の場合は、浜でお昼を食べるので、海の家で食事をしたい人は、若干のお金を持っていったほうがよいです。ショップの隣が薬局ですので、乗り物に弱い人は、酔い止めの薬を飲んで行かれることをお勧めします。
 準備が終わると早速、海に向かいます。カヤックは浜の右奥にあり、ショップから歩いて10分くらいです。全員揃うと15名全員の簡単な自己紹介からはじまりました。今回のスタッフは高橋さんを筆頭に3名でした。帰省なのか、旅行なのか、当然かもしれませんが、ほとんど地元の人はいませんでした。一番近くが沼津からの参加者で3回目の参加のようです。

パドルの持ち方  浜での講習メニューは以下のとおり、時間にして20分くらいだろうか。
●カヤックの確認(ハッチが閉まっているか)
●ラダーの操作
●ペダルの位置調整
●スカート、ライフジャケットの着方
●パドルの持ち方
●カヤックへの乗り込み方

講習が終了すると、すぐに出航します。カヤックは乗り降りが一番転覆しやすい。しかし、スタッフの人がカヤックを支えてくれているから、転覆する人をみたことがない。  


★午前の練習★

ロール いえーい
 この日は岸から沖に向かって風が吹いていたので、何もしなくてもカヤックはどんどん沖に流される。50m程沖にテトラポッドがあるのだが、ほとんどの艇はクモの巣にかかったようにテトラポッドに張り付いて、身動きが取れないようになっていた。それでも転覆しなかったのは優秀である。ほとんど全員が思い通りの方向に進めない状態だが、蛇行しながら、なんとかちょっと広めの場所に移動。そこで、もう一度練習をする。前後の進み方、曲がり方、その場での旋回の仕方、それなりに艇をコントロールできるようになってきた。ちょっと難しいのが、転覆しそうになったときに、海面をパドルでたたいて、体勢を整える(ローブレイス)練習と、艇を真横に移動(ドローストローク)させる練習だ。ローブレイスは、午後に波が不規則な洞窟に入る予定なので、しっかり練習しなくてはならないようだ。パートナーに艇を傾けてもらって練習する。実際は傾ける方が難しいようだが。
帰り 帰り 水分補給
 この日はとても天気がよく、とても暑かった。まめに水分を補給する必要がある。ペットボトルを艇のゴムバンドに挟んでおく。2名で3リッター持っていったが、ほとんど飲んでしまった。天気がいい夏は最低でも1人1リッターは準備した方がよさそうだ。ああ、それと日焼け止めも常に持ち歩いたほうがよい。そうしないと夕方には後悔するぞ。
 一通りの練習を終えると12時を回っていた。一度、浜に戻って昼食にする。練習の成果もあり、帰りは蛇行もせずに実にスムーズだ。一番後ろから見ると、17艇のカヤックが実に優雅である。実際に漕いでいる人たちは結構必死のようだったようだけど。とりあえず、午後のツーリングはどうにかなるような状態にはなったようだ。
 しかし、嫁さんは船酔いで苦しんでいた。動いているときはいいのだが、止まっているとカヤックは木の葉のように揺れる。酔い止めの薬を飲んで、なるべく遠くを見るように言っておいたのだが、あまり効果がなかったようだ。午後は浮き輪で遊びたいと言い出した。とりあえず、食欲はあるようなので、ご飯を食べて出発直前に判断することにした。海でご飯を食べるのは久々だが、とても気持ちのよいものだ。日陰に入ると、風がとても心地よい。ちょっと、寝て午後に備えることにする。



★午後のツーリング★
着岸 着岸 いざ出発
 気持ちよい、海風とおいしいご飯のためか、嫁さんも回復し、午後のツーリングへと出発した。行き先は松崎港から南(左)のほうへ向かう。行きは追い風なので、とても楽チンだ。港から15分くらいでポイントに到着。疲れたと言っていた嫁さんはコツをつかんだらしく、かなり早かった。午前との違いは、ラダーを使い始めたからだろうか。ラダーで向きを変えられるので、まっすぐ進みやすい。それと、移動するときは、遠くの目標を見ながら進むとよい。遠くを見ていると曲がったことがよくわかる。このポイントでは、洞窟に入る予定だったが、うねりがあり、ちょっと今日は無理のようだった。 残念。また、15分程移動し上陸。波があるので、ちょっと上陸するのは大変。速度を殺して、いかないと、サーフィン状態になってしまう。スタッフ2名が先に上陸し、受け止めてくれる。その時1名はみんなと一緒にいてくれる。チームとしてカーバーしあっているのはさすがだ。上陸後は1時間程の自由行動だ。みな、準備してきた水中眼鏡を取り出し、海へ入っていった。
魚 魚 だれ
 この日は海が濁っており視界は悪かったのは残念だったが、それぞれが思い思いの行動をとった。普段は海へは魚を釣りにいったり、磯ものをとりにいくのがメインなので、海にぷかぷか浮かぶのもたまにはいいものである。欲をいうともうちょっと魚影が濃いといいのだが、おきまりのベラと名前はわからないが、青い魚くらいしか見当たらなかった。それでも、貝を潰して海に放つと魚がどこからともなく、寄ってきた。状況としは下田もこんなもんなので、無数の魚影を期待するのはちょっと無理な話が。たまには、海の中をのんびり泳ぐのもいいものだ。出発まで、のこり15分程になったので、カヤックの近くにもどりちょっと休みことにする。こうゆう時間帯にあまいお菓子は格別である。普段は食べないなつかしいものを欲しくなるのはなぜだろう。今回はオールレーズンを持っていって正解だった。


★帰港★
かえり かえり まんま
 再び、艇を漕ぎ出し、出発地点に向かう。今度は向かい風だ。ここまで来る時、遠くを見ないとまっすぐ進めないと聞いて、嫁さんは人生を考えていたようだ。人生も目先ばかり気にしていると、なかなか前にすすまないと。シーカヤックを人生に例えるとはすごい。そこまで考えてくれれば、スタッフもシーカヤックを愛するすべての人が笑顔になりそうだ。さて、帰りの向かい風も人生と考えたのだろうか?
 帰路をみると、こんなに遠くまで来たのかと思うほど、港が小さく見える。シーカヤックの機動力はすごい。シーカヤックで島まで行く人もいるというのもうなずける。なんだか、どこまでも行ける気がするが、自分もふくめ、すでに体には疲れが溜まっている状態だ。休みながら、のんびりかえろ〜。でも、漕がないと、向かい風に流されて、逆戻りだぞ。
かえり かえり かえり
 途中、港に入る船を待つために、10分程足止めを食らったが、向かい風もなんのその、みな無事に帰港することができた。嫁さんは船酔いのため、陸に上がってもずっとゆれていると言っていた。10分程足止めをくらったのがきいたようだ。スタッフが最後に夜のツアーや、キャンプの話をしてくれた。ネタバラシになるので、細かいことは言えないが、夜は夜光虫がとても綺麗だし、遠出して漕ぎ続けた後のビールは格別だそうだ。いいねぇ。次回はぜひキャンプ道具を持って遠出してみたいものだ。
 洞窟に入れなかったのはとても残念だったが、再びカヤック病が発病しそうなくらい楽しい1日だった。船酔いになった嫁さんも満足な1日だったようだ。今度は川くだりもしてみたいなぁ。


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