7月:大人に伝える野外生活術 2003.07.12〜13

アイスブレイク/ロープワーク教室/テント&タープ張り/火おこし&夕食/アッパーと語ろう
元気に朝食/刃物の研ぎ方教室/昼食/研いだナイフで竹細工/ふりかえり




★今月の二言★
「ロープワークは美しく」byアッパー
「道具は常に最大の能力を」by小田木



★1日目(番外編):四季コース番外編パラグライダー

とってもスマイル 初めてでも結構飛びます 着陸態勢

 四季コースはいつも午後から始まる。ちょっと早起きして、朝霧高原でパラグライダーの体験フライトに参加した。当日の朝は雷を伴う雨、みんな半ば諦めていたが、 アサギリ高原パラグライダースクールに到着すると晴れ間が見えてきた。ちょっと予想はしていたが、まんまは特別に2人用のパラグライダーが割り当てられた。外人用に特別に作ったようだ。個人で用意するのは、手袋、長袖、長ズボンとハイカットシューズ。ハイカットシューズは無料で貸してくれる。早速パラグライダーを装着し、平らなところで、飛び立つ練習と着地の練習をする。難しい動きをしなければ、操作は簡単。減速したいときは、制御する紐を肩までひき、着地したいときは腰までひく。今回はあまり曲がることはしなかったが、曲がりたいときは片方の紐を引けばそちらに曲がっていく。いよいよ、丘に上って初フライト。心の準備もできないまま、スタート位置につく、走ってといわれインストラクターと一緒に丘を駆け下りると、ふわりと体が宙に浮く。飛んだーー!!飛行はとても安定していて何の不安もない。最高に気持ちいい!と思っていると無常にも「肩まで引いて」といわれる。もう降りるの?無事着地も終え、あっという間の初フライトは15秒くらいだっただろうか?平均で6回くらいフライトするそうだが、この日は風が安定しなくて3,4回しかフライトできなかった。それでも後半は風が強くなり、ロングフライト(といっても1分も無いとおもうが)を楽しむことができた。次回は泊まりで練習して、山から飛ぶぞ!!全員一致で次回のフライトが決定した。

★1日目:アイスブレーク(担当:まんま
ススキバッタ  今回のアイスブレークはまんまが担当。タイトルは「すすきばったの作り方を3回忘れて覚えよう」だ。ススキの葉を使ってばったをつくるのだ。これが、また予想外にばったに似ている。キムタケは夜中にテーブルの上にいる「ススキバッタ」を見てびっくりしていたらしい。作り方は別の機会に紹介するとしよう。説明が悪いためか、みんななかなかうまく作れなかった。私はこんなに不器用じゃないとえみゅうは嘆いていた。とてもバッタに見えないようなものもできたが、みんな興味はもってくれたようだ。終了時にアッパーがこれで、秋にバッタ釣りができると教えてくれた。ちょっと信じられないが、オスがメスと間違えて飛びつくらしい。秋になったらやってみよう!!次回のアイスブレークはまっきーです。よろしくね。


★1日目:ロープワーク教室(担当:アッパー

手作りブランコ ロープワーク教室1 ロープワーク教室2

 ロープワークの講師はエプロン姿が良く似合う、言わずと知れたホールアース代表のアッパーだ。アッパーは忙しく、近年は講座にもあまり顔を出していない 。ロープワーク教室の会場につくと、アッパーは黙々とブランコを作っていた。今日は1日中お勉強かとちょっと憂鬱だったが、ロープワークを覚えるとブランコまで作れるなんて、ちょっとワクワク。まずは、結びの3原則から。" @誰でも(子供でも)結べる。Aほどけない。Bほどきたい時は簡単にほどける。" 当たり前のようだが、ほどけないようにとキツク結んで、本当にほどけなくなったことは誰でも経験していると思う。また、ロープワークは美しく。なぜなら、美しいものには無駄がないから。とも言っていた。ロープワークに限らず、美しいものには無駄がない。
 今回は時間がないこともあり、結びの基本を学ぶ、本結び、テグス結び、8の字結び、仲仕結び、自在結び、引き綱結び、まき結び、そして、もやい結び等を習った。ロープワークは体で覚えたほうが良いらしい。考えると結べなくなる。元々、もやい結びは結べたのだが、説明の通りに結ぼうと思ったら結べなくなってしまった。せっかく体が覚えていたのにリセットされてしまったようだ。アッパーもみんなにブランコの作り方を説明しようとしたら結びがわからなくなってしまった。
 アウトドアだけでなく、実生活でも役に立つように新聞紙の縛り方等も教えてくれた。森の家にロープワークの本が置いてあり、ブランコやフロアマット、荷物の結び方などいろいろな結びが載っている。帰りには、本とロープを購入していました。こつこつ練習して、ロープワークを体で覚えるぞ!!


★1日目:テント(担当:アッパー)&タープ張り(担当:じょりぃ

タープ張り1 テント張り


タープ張り2  覚えたてのロープワークを駆使して、テントとタープを張る。タープはピンと張るのがコツだ。緩んでいると、水がたまったり、風の影響を受け、最悪タープを破いてしまう。また、水の通り道を確保するのも重要だ。実際ロープワークを始めると、先ほどの練習とは、結ぶ向きが違ったり、微妙に結び方が違ったりとみな苦悩していた。この日は天気が悪かったが、しっかり張り、水路を確保した美しいタープは、大雨にもびくともしなかった。  テントも同様に美しく張る。いつも使っているテントと違うと勝手が違うが、ドーム型のテントであればそれほど迷うこともない。ホールアースのキャンプサイトの地面は柔らかい。この日は風がないので、心配なかったが、10年ほど前、台風の日にキャンプしてたら風でテントが転がって、大雨の中を走って追いかけたことがある。夜中には台風も通りすぎて安心して寝ることができたが、大変なキャンプだった。

★1日目:火おこし&夕食
灯油ランプ ナタの使い方  夕食の準備の一環で、火おこし競争が企画されていたが、天候が悪く中止され、できたばかりの東屋の下にコンロをつくり夕食の準備を行った。ホームセンターでもよく炭が販売されているが、ホールアースではいつも薪を使う。元々太い薪なので、ナタで細かくしてやらないと火はつかない。刃物の扱いに慣れてないのでちょっと危ない。狭いところで、複数の人がナタを使っているし。多少の失敗は勉強になるけど、ナタの失敗はしゃれにならないので、気をつけましょう。火おこしも順調、順調。ランプに火をともし夜の準備も万全。このランプはあまり見かけない灯油ランプ。あまり明るく無いが味のある光をともしてくれる。
 今夜の夕食メニューはたっちゃんが考えてくれた。テーマは「食で世界旅行」で、トルコ・シシカバブとベトナム・生春巻き、それにスープとご飯のメニューだ。シシカバブには味噌で味付けされていてとってもデリーシャス。生春巻きははちょっと形が崩れていたけど、ナンプラーまで用意してあって最高でした。夕食を頂くころには雨も本降り、いきなり東屋大活躍かと思いきや、あちらこちらから雨漏りが発生。こんなトラブルも過ぎてしまえばいい思い出となるでしょう。でも、誰か東屋修理して。
★1日目:アッパーと語ろう
 夕食の後、アッパーは、20年前から続いている遊牧民キャンプのについて話しをしてくれた。創設当初はキャンプのマニュアル作りから始まった。でも、うまく行かなかった。楽しくなかったようだ。20年前のキャンプは、今のキャンプからはとても想像できない、ボーイスカウトとかYMCAとかの規律あるキャンプが全盛だったようだ。それから、キャンプは楽しくなくてはならないということで、次々と楽しいプログラムが誕生していった。日本で初めてパラグライダーを飛ばしたのはホールアースと聞いてちょっとびっくり。マニュアルがドイツ語で飛ばすのにも最初は苦労したらしい。ホールアースの楽しさはこうして生まれたようだ。
 自然体験と自然保護の関係、平日の現実と土日を非現実と感じているサラリーマンのこと、ホールアースの中では異色の親子キャンプのことと、それぞれの講座生が思っていることをアッパーにぶつける。親子キャンプのことはまんまが聞いた。自然観察、自然保護や自然体験に参加する人は30歳未満か60歳以上が多い。30代、40代が働き盛りで、子供もいるので忙しいのはとは思うが、定年を待たずに参加できたらいいのにと思っていた。そんな中、親子キャンプとはとてもいいプログラムと思っていたが、スタッフの中には、ホールアースらしくないという意見もあったので、親子キャンプの狙いを聞いてみたかった。アッパーは言う、「親子のエゴイズムを満喫してもらうのが目的。」「親と子は切っても切れないエゴでつながっている。親は子のために一生懸命になる。」「例えば、食事の時は自分の子供のために、他の人にも目をくれず自分の子供のために食料を確保する。」「そんなことは無いと思うかもしれないが、みんなそうやって育てられたんだよ。」「スタッフは若く、子供がいないため理解できない人が多い。」そんな親子キャンプにサブスタッフとして参加することが決まっている。親子のエゴを楽しんでもらうにはどうしたらいいのかまったくわからないが、3日間一緒に楽しみたいと思う。  話しも盛り上がったが、雨が強くなり会話もままならない状態となり、自然解散となった。さすがに、落ち着いて飲むこともできず、二日酔いにならずに消灯となった。

★2日目:元気に朝食
 2日目は7時起床。まんまは6時起きて芝川へ水浴びに行った。富士の雪解け水は1年中冷たい。気持ちいいのだが、とても長く入っていられない。しかも、おかげで風邪を引いてしまった。また、夏の暑い日に入りたいと思う。7時からはテントを片付け、荷物を森の家に運ぶ。本当はキャンプサイトで2日目のプログラムを行う予定であったが、天候がわるく森の家で行うことになった。森の家では、朝食の準備が整っていた。二日酔いではないし、ちょっと体を動かした後の朝食は最高だ。たっちゃんの「食で世界旅行」は2日目も続く。マレーシア・バクテーだ。バクテーは漢字では「肉骨茶」と書き、その名のとおり、骨付き肉のスープだ。マレーシヤ、シンガポールの料理で、ご飯にかけて朝から頂くようだ。漢方薬も入っているようで、健康によく、ちょっとスパイシーで食欲も増進する元気メニューです。おかげで食べ過ぎました。それにしても、どうやって材料仕入れたのだろうかと思ったら、たまえがマレーシアにちょうど出かけていたので、仕入れてくれてたなんて。しかも、本場で試食して、帰国してから、味を再現しようと事前に家で作っていたなんて、なおかつスープの素はお土産ということで、どうりでうまいと思ったよ。たっちゃんたまえありがとう!!

★2日目:刃物の研ぎ方教室(担当:小田木

小田木さんの説明 切れない包丁を研ぐ うまく研げたかな?

 刃物の研ぎ方教室の講師は元ホールアースのスタッフ小田木さんだ。面白い人でテンションが高くなって舞いあがると、声が裏返ったり、早口になったり、シモネタに走ったりといろいろな症状がでる。小田木は研ぎ師ではない。牛の爪を切るのが仕事だ。毎日のように刃物を研いでいるので、うまいだろうということで講師として呼ばれたようだ。みんな研ぐためのナイフを持ってきた。ナイフでも良かったのだが、まんまは切れない包丁を持ってきた。「今日研ぐ刃物を家で研いだことがある人?」という問に誰も手を上げなかった。それどころか、砥石さえ持っていなかった。これには、小田木さんはがっかりだったようだ。小田木さんは言う「道具は常に最大の能力で。」「プロは毎日刃物を研ぐ。家庭用の包丁でも1週間に1回は研いだほうがよい。」1週間に1回とは予想外にハイペースだ。
カマを研ぐ  最高の切れ味を引き出すためには技が必要だが、素人が使う道具として研ぐのであればそれほど難しくはない。一度も研いでいない包丁であれば絶対切れ味は良くなる。砥石に水を含ませ、刃物を砥石に対し、20度〜15度の角度で当てて研ぐ。角度は刃物によって違う、ナイフは20度くらい、包丁は15度くらい。角度が深いと切れないし、浅いとすぐに刃こぼれを起こす。包丁の場合、研ぎ面(砥ぐと色が変わります)が1mm未満となる。刃先が曲がっている場合は、その曲がり具合によって刃物を傾ける。これが慣れないとちょっと難しい。研ぐのは線で研ぐのではなく、点で研ぐ。指で押したり、刃物の両側から力を加えて湾曲させることにより点で研ぐことができる。実際やってみると、最初はうまく研げない。なんか余計に切れなくなったような気がする。小田木さんに見てもらいながら研いでいくと、段々切れるようになってくる。一番難しいのは、研ぎ終わりの判断だろう。トマトなどを切ると解りやすいが、研ぐたびにトマトを切るのもちょっと大変だけどね。
 小田木さんは刃物についての話もしてくれた。”血を吸った刃物は良く切れる話し。刃物のお仕置きの話し。ナイフの種類の話し。ナイフの材質の話し。”お仕置きの話しはちょっとここでは書けません。(笑)いろいろ詳しいのだが、マニアというよと生活の一部のように思えた。ロープワークの本とロープに続き、砥石も買うことになるだろう。

★2日目:昼食
tyuusyoku  「食で世界旅行」の最後はたっちゃんに対抗したピーマンのペルー料理ロモサルタード。ペルー風の野菜炒めで、玉ねぎ、ジャガイモ、トマトが入っている。トマトが入っているのがペルーらしくてよい。なんでペルー料理かというとホールアースにはペルーからの研修生さやかがいるからだ。9月にはペルーに帰国するようだ。あまり話す機会が無かったけど、先日胸に「こんにちわ」とでっかくプリントしてあるTシャツを着ていたのがとても印象的だった。刃物研ぎ教室が楽しかったためか、さっき朝食を食べたばっかりのような気がしてあまりおなかが空いていなかったがおいしく頂きました。それに、ピーマンのお父さんが作っている初物のスイカがデザートとして用意されていた。研いだばかりの包丁でスイカを切らしてもっらたが、切れ味抜群でした。ちょっと時期的にスイカは早いかと思ったが、とても甘くておいしかったです。ありがとう。

★2日目:研いだナイフで竹細工

箸をつくる 竹とんぼ作り 竹とんぼを飛ばす

 研いだナイスで竹細工を行う。箸を作る人と竹とんぼを作る人にわかれた。ナイフの切れ味を確かめるのが目的なので、切れ味が悪くなったら、また研がなくてはならない。しかし、半数の人が作るのに夢中になって、一度も刃を研ぐことなく終了してしまった。ナイフの切れ味は凄くいいが、しばらくすると切れ味が鈍ったように思える。それでも、時間がないので、研がずに最後まで作ってしまった。竹とんぼをつくるのは初めてで、どのように作ったらいいのか良くわからなかった。みんなかなりいい加減に作って飛ばしてみたが、まったく飛ばなかった。飛ばすというより投げるといった感じだ。とても悲しい。何が悪いのかも解らず終わってしまった。講師がいないとこんな結果になってしまうとは。講師のみなさんに改めて感謝。竹とんぼは自分で調べて再チャレンジをしたいと思う。

★2日目:ふりかえり
 また天気が悪かった。8月のキャンプ実習はピーカンになってくれることを願う。今回も多くのことを学び、多くの話しを聞けた。特にアッパーの話しを聞けたのはとても貴重だった。いつか、アンマーと話しをする機会があったらいいなぁ。便利な世の中で、ロープワークや刃物研ぎができなくても、それほど困らない。なんでも安く使い捨てができるからだ。そんな世の中でも道具を大切にして、最大の能力を引き出している人がいる。まんまも道具を大切に使っていきたと思う。


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